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糖尿病の方が注意したい目の病気
糖尿病網膜症
緑内障
白内障
高血圧の方が注意したい目の病気
高血圧網膜症

糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、不規則な生活や飲酒・喫煙、老化、過労、ストレスなどが原因となって発症する疾患ですが、とくに糖尿病の合併症や高血圧・動脈硬化には、視力障害や失明にいたる重大な目の病気があります。

生活習慣病からくる目の病気は、なかなか自覚できず、症状に気づいた時には進行してしまっているケースが多くみられます。持病・生活習慣病がある方は、早期発見するために、日頃から注意し、定期的な目の検査を受けましょう。

糖尿病の方が注意したい目の病気

食べ物に含まれる糖分は、体に入り消化・分解されブドウ糖になります。ブドウ糖は、脳や体が活動するためのエネルギーになります。腸で吸収されて肝臓へ運ばれ、血液と一緒に全身に届けられます。糖尿病は、この血液中のブドウ糖が増えすぎて体がうまく利用できず、尿に糖がでてくる病気です。
ブドウ糖を含んだ血液は、ドロドロで血流が悪くなります。血流が悪くなると全身の細い血管(毛細血管)の壁がもろくなり、傷つきやすくなります。私たちの目は毛細血管の集まりのような器官です。網膜の血管が傷つくとさまざまな目の障害がでてきます。なかでも糖尿病3大合併症のひとつの【糖尿病網膜症】は、日本の成人失明原因の第2位です。
また、糖尿病が原因で【白内障】【緑内障】などの病気を発症することもあります。

目の毛細血管がつまったり破れる
血糖値が高い状態がつづくと目の毛細血管がつまったり破れて、【糖尿病網膜症】を引き起こします。
新しい血管ができてしまう
血管がつまったり破れると新しい血管ができて、目を圧迫して【緑内障】を発症します。
水晶体がにごる
糖が水晶体に入りにごるため、糖尿病でない方よりも【白内障】が進行します。

なによりも早期発見、早期治療が大切です。糖尿病と診断されたら、すぐに眼科で検査を受けましょう。
そして、医師の指示に従って目の病気を引き起こさないように気をつけましょう。

高血圧の方が注意したい目の病気

高血圧は生活習慣病のなかでも患者数が多く日本全国に1000万人以上といわれています。
血圧は心臓から押し出された血液が血管を押す圧力のことです。この圧力が高いことを高血圧といい、高血圧になると血管の壁に負荷がかかり、かたくなり動脈硬化になるおそれがでてきます。
血流が悪い状態がつづくと、目の血管が痛み【高血圧網膜症】を引き起こします。視力が急激に低下したり、視野が欠けたり、失明の危険もでてきます。また、動脈に異常があると血液が栄養や酸素を目の細胞に運べなくなるため、その部分の視細胞が死んでしまいます。病気がかなり進行しないと自覚症状があらわれませんので、高血圧と診断されたら、すぐに眼科で検査を受けましょう。

血管が圧迫されてつまる
動脈硬化が進行して、動脈とかさなっている静脈を圧迫するとうっ血がおこります。うっ血した血液が毛細血管から網膜の中で出血すると【眼底出血】がおこります。
血管にできたこぶが破裂して出血
高血圧によって血管の弱い部分がこぶのようにふくれ、それが破れて【眼底出血】になります。

高血圧と診断されたら、適度な運動や塩分を減らした食生活、禁酒・禁煙など普段の生活のなかで血圧の下げる工夫をしましょう。それでも高血圧の状態がつづくようであれば、内科で血圧を下げる治療を受けましょう。そして、早めに眼科で検査を受けましょう。

中高年・高齢者の方が注意したい目の病気
老視(老眼)
緑内障
白内障
加齢黄斑変性症

年齢を重ねると老眼だけではなく、さまざまな目の病気のリスクが高くなります。
目がぼやけて見えたり、かすんで見えたりすると老眼が始まったのかなと感じるかもしれませんが、中高年・高齢者の方はもっと注意しなければならない病気が潜んでいる場合があります。
食べ物に含まれる糖分は、体に入り消化・分解されブドウ糖になります。ブドウ糖は、脳や体が活動するためのエネルギーになります。腸で吸収されて肝臓へ運ばれ、血液と一緒に全身に届けられます。糖尿病は、この血液中のブドウ糖が増えすぎて体がうまく利用できず、尿に糖がでてくる病気です。

近くが見づらくなる
40歳をすぎたころから「細かい作業がしづらくなった」「少し暗いところで新聞や本の小さな文字が読みづらくなった」など、【老視(老眼)】の症状があらわれてきます。私たちの目はレンズの役割をする水晶体を毛様体筋という目の筋肉でピントの調節をしています。
遠くを見るときは、毛様体筋は力が入らない状態で負担がかかりません。近くを見るときは近くにピントを合わせるため、毛様体筋に力が入り緊張状態になります。【老視(老眼)】は、この近くを見るための毛様体筋の力が加齢とともに弱まったり、水晶体の柔軟性が弱まったりすることで近くにピントを合わせづらくなるためにおこります。
水晶体がにごる
【白内障】は、目のレンズにあたる水晶体が、さまざまな原因で白くにごり視力に障害がでる病気です。糖尿病や目の病気の合併症として発症することがありますが、加齢とともに誰にでも起こる避けられない現象で60歳代で70%、80歳以上ではほぼ100%の方に【白内障】の症状がみられます。
透明な水晶体が白くにごり、すりガラスのような状態になるので、かすんで見えたり、にごりに光が乱反射してまぶしく感じたりします。
視野が欠けて見える
目の中の圧力を眼圧といい、【緑内障】はそれが上がることで視神経が圧迫され傷つき、視力の低下とともに「視野の一部が欠けて見える」「カーテンがかかったように見える」などの症状があらわれます。
また、眼圧は正常であるにもかかわらず、なんらかの理由で視神経が損傷し、視野に欠損がみられる病気です。日本人の40歳以上の20人に1人の割合で患者がいるといわれています。
視野の中心部がゆがんで見える・黒っぽく見える
【加齢黄斑変性症】は近年、中高年のあいだで増えています。高齢者では100人に1人程度にみられ、高齢になるほど多くなります。日本では成人失明原因の第3位、欧米では第1位で油断のできない病気です。
加齢によって目の奥(眼底)にある黄斑に障害が生じ、「視野の中心部がゆがんで見えたり、黒っぽく見える」などの症状があわられます。視野の中心がぼやけて暗く見える程度から、悪化するにつれてゆがんで見えたり暗く見える部分が黒く濃くなり範囲も広がっていきます。最初は、見えない部分が小さいうえに、片方の健康な目が見えにくい部分を補ってしまうため、かなり進行してから気づくことがあります。左右の目を片方ずつチェックすることが早期発見につながります。

【白内障】【緑内障】【加齢黄斑変性症】は、進行性の病気ですので、適切な治療をしないとどんどん進行してしまいます。少しでも目に異常を感じたら、早めに眼科で検査を受けましょう。また、目に異常がなくとも40歳をすぎたら、年に1度は眼科で検査をしましょう。

毎日、目を酷使している方が注意したい目の病気
眼精疲労・VDT症候群
ドライアイ
日常生活でパソコンやテレビゲーム、携帯電話など近くを見ることがたくさんあります。なぜパソコンやテレビゲームを長時間すると目が疲れるのでしょう? 私たちの目は近くを見るときは近くにピントを合わせるため、毛様体筋に力が入り緊張状態になります。そのため長時間近くを見ていると毛様体筋に負担がかかり、目が疲れます。目がゴロゴロしたりショボショボして、まぶたの縁に痛みや目の奥が重く感じられることはありませんか?このような症状が慢性化すると【眼精疲労・VDT症候群】【ドライアイ】になります。
【眼精疲労】もただの疲れ目だと思って充分に目を休めないと、重度の眼精疲労になり慢性的に頭痛、肩こり、吐き気、全身の倦怠感などの症状に悩まされます。 【ドライアイ】のおもな症状は目がかわいてゴロゴロしたり目の疲れなどで、たんなる疲れ目と間違われやすいので注意が必要です。 角膜や結膜の表面は、涙の薄い膜で守られていますが【ドライアイ】になると涙の量が減って目の表面がかわき、角膜や結膜に傷がつきやすい状態になります。そして、進行すると角膜や結膜に炎症をおこしたりします。
タバコを吸う人が注意したい目の病気
加齢黄斑変性症

最近は禁煙ブームや健康志向が高まり、喫煙率は減少傾向にあります。喫煙は肺がんや心筋梗塞、脳卒中などさまざまな病気に影響があるといわれていますが、目にはどのような影響があるのでしょうか?
私たちの目は近くを見るときは近くにピントを合わせるため、毛様体筋に力が入り緊張状態になります。そのため長時間近くを見ていると毛様体筋に負担がかかり、目が疲れます。目がゴロゴロしたりショボショボして、まぶたの縁に痛みや目の奥が重く感じられることはありませんか?このような症状が慢性化すると【眼精疲労・VDT症候群】【ドライアイ】になります。

タバコを吸う人がなりやすい目の病気といわれているのは【加齢黄斑変性症】です。
【加齢黄斑変性症】は、日本の成人失明原因の第3位、欧米では第1位です。日本でも生活習慣や食生活の変化で中高年層で急激に患者数が増えています。とくにタバコを吸う人は吸わない人よりも発症率が3倍高いといわれています。
【加齢黄斑変性症】は、ものを見るのに重要な目の奥(眼底)にある黄斑に障害が生じ、「視野の中心部がゆがんで見えたり、黒っぽく見える」などの症状があわられます。悪化するにつれて、ゆがんで見えたり暗く見える部分が黒く濃くなり範囲も広がっていきます。

加齢黄斑変性症の発症率を上げないためにも禁煙を心がけましょう。

強度近視の人が注意したい目の病気
網膜剥離
加齢黄斑変性症

現代の生活は、VDT(Visual Display Terminal=画像情報端末)といわれるパソコンや携帯電話など、目に負担がかかるものであふれています。強度近視は、VDTと関わる時間が多く、目に疲労がたまりやすい働き盛りの40歳代に多くみられます。眼球が伸びた状態になると、目の奥にある黄斑や視神経、網膜などに障害がでて最悪の場合は【網膜剥離】【加齢黄斑変性症】になり、失明してしまうこともあります。

視力の低下とともに「虫やゴミのようなものが見える」「かすんで見える」「ゆがんで見える」「中心部分が黒っぽく見える」などの症状があるときは強度近視の合併症が進行している可能性があります。少しでも異常を感じたら眼科で検査を受けましょう。

アトピー性皮膚炎の人が注意したい目の病気
結膜炎
白内障
網膜剥離

アトピー性皮膚炎が重症の方は、目の病気を合併することがあります。原因はわかっていませんが、近年アトピー性皮膚炎の患者が増加していることから、とくに注目されています。以前は小児の病気と思われていたアトピー性皮膚炎ですが、最近は大人になっても症状がよくならなかったり、成人になってから発症するケースも増えてきています。
アトピー性皮膚炎は体のさまざまなところにかゆみがでますが、頭や顔、とくに目の周辺は我慢できないくらいかゆくなります。【結膜炎】はアレルギーによるものですが、【白内障】や【網膜剥離】は、かゆみで強くこすったりたたいたり目を刺激することで起こることもあります。

「目がかすむ」「虫やゴミのようなものが見える」などの症状が少しでもあるときはもちろん、目に症状がなくても定期的に目の検査をすることをおすすめします。